コロナより怖いもの (Yahoo記事より)

コロナの影響で、マスクやトイレットペーパー、消毒液が品薄になり、焦りを抱える今日この頃。ドラックストアの店員さんの声がYahooニュースに掲載されていました。(一部抜粋)↓

私はコロナウイルス の専門家でも医者でもありません。ただのドラッグストア店員です。

12年勤めてきて、良い時も悪い時もありましたが、楽しく勤めてきた仕事だったのに。1.5カ月前。まさにコロナにより、マスクの供給不足となった頃から毎日毎日同じことを聞かれて、あげくキレられたりと増えてきました。

「マスクの入荷はいつ?」

「いつもないじゃない!」

「病人がいていつも買えないのに、1個くらい取り置きしてよ!」

今まで笑顔だったお客様が、全員鬼に見えます。

購入数量の規制もかかり、多く持ってきた方に説明すれば、不服そうに文句を言われます。

だけど「申し訳ありません」「すみません」と頭を下げます。きっと、「ありがとうございます!」よりも「すみません」の方が割合が多くなり、正直、ノイローゼ気味です。

電話もよく鳴るようになりました。

「在庫聞きたいんですが」

「いつなら入る?」

電話が鳴るたびにストレスです。

実際、マスクの入荷日には列が半端なく、レジスタッフも今までにない状況に過呼吸や貧血を起こす人も出ています。

そして、2日前から急に、今度はペーパー・生理用品・ベビーおむつまでも買い溜めする方が増えました。

ずっとレジから離れられない状況で、いつもの日常業務もまったくできなくなりました。

そして、また始まるのです。

「いつ?」「なんで?」など、数量も規制がかかり説明するたびに「これも?!」と。頭を下げる日々です。

ドラッグストア店員としては、コロナよりも怖いのは人間だと思います。

目に見えないものより、目に見える人間が怖いです。

優しかった人々が、殺気立って、とにかくイライラをぶつけてきます。

よく考えてください。医者も研究者も頑張ってます。マスク業者も頑張ってます。店員だって、今までの人数でひたすら頑張ってるんです。

ペーパー類なんてデマ情報に流され、買い込むから品薄になるんです。自分たちの首を自分たちでしめてるだけです。

少し落ち着いてください。

謝ることに疲れました。

私はウイルスよりも、人間が怖いです。ストレスで、声をかけられるとビクッとし、またマスクだ。消毒だ。と恐怖です。

同じことを作業を止められて毎回聞かれて、最後は「すみません」と謝るんです。1回、2回じゃなく、何十回と。 以上抜粋

私、ドラッグストアに10件ぐらいに電話をかけました。何回電話をかけても、繋がらないチェーン店もありました。その店は、「マスクが入荷している」とネットで情報が流れた店です。

ドラックストアで店員さんに、マスクの入荷情報も聞きました。笑顔で穏やかな口調で言ったつもりですが、店員さんにとっては、「また来たー。怖いよー。鬼がきたよー。」と感じたかもしれません。ストレス度を1%上げてしまったかもしれません。通常モードだったら、普通の会話かもしれませんが、来る人来る人にマスク入荷情報を聞かれ、店員さん精神崩壊寸前かもしれません。

考えたら、今まで開店前のドラックストアに「行列」なんて聞いたことがありません。そもそも、ほとんどのドラックストアが9時から開店なんて、私知りませんでした。10時からだと思って行ってみると・・・大量の人が・・・。

「今日も頑張るぞ!!」と店員さんが出社するも。。。その店員さんより早く来ているお客さん達。増えてくるお客さんの列。停めるところがなくなり、従業員駐車場にまで進出してくるお客さんの車。「あー。人多いな。今日も怒られるのか。」と、憂鬱にもなりますよね。

このパニックで、マスク入荷情報しか考えておらず、転売屋を恨んでいた自分。でも、こういう時こそ、人の性格が出るもの。ドラックストアの店員さんの気持ちを考える心の余裕を持っていませんでした。もっと、いろいろな人の立場、気持ちを思いやれる人にならなければいけないと痛感しました。