ラグビー 山口良治元監督

私が高校時代の話ですが、生徒指導講演というものがありました。全校生徒が体育館に集められ、講師の先生の話を聞くというものです。

「今日の5時間目、全校集会だってー」

「めんどくさいー」

「体育館寒いー」

期待感0、興味0、早く帰りたいオーラ100の私たちの前に、伏見工業ラグビー部元監督の山口先生が立っていました。

「スクールウォーズの原作になった方」と紹介されましたが、ドラマを見ていない・ラグビーに興味なしの私にとっては、その日の夕食のメニューの方が興味ありました。←ごめんなさい。ひねくれた子供で・・・。

でも、一瞬で話に引き込まれました。先生のパワー、熱意に・・・。山口先生は、京都一荒れていた高校”伏見工業”のラグビー部を、日本一にした監督です。本当に熱い講演でした。

その中で印象に残っている言葉が「今、越えられない壁がある。でも、もうちょっと、頑張ったら、もう少し我慢したら、その壁を越えられるかもしれない。そしたら、その壁の向こうに違う世界が待っている」です。

高校時代の全校集会で、覚えている唯一の言葉です。

水泳で言うなら(頭に急に浮かんだのが水泳でしたので・・・)25m、どうしても、泳げない。でも、練習して泳げるようになった、そしたら、次の壁は50m。クロールしか泳げなかったけど、平泳ぎにも挑戦しようとなるかもしれない。

ちなみに、私は25mどころか、犬かきもできません。プールでも浮き輪がなければ確実に溺れます。小学生が、楽しそうにウォータースライダーをしている姿を見て、私は恐怖でブルブル震えております。私の場合、まずは顔を水につけるところからですね。。。

もちろん、勉強でも同じですよ。60点超えれなかった人がいる。それを超えると、60点は超えられる壁になる。次は70点がその人にとっての壁になる。そうやって少しずつ、壁を壊していけば見える景色も変わっていくものだと思います。