暗記が苦手な生徒

「学校のワーク、まったく覚えられないんです。」と、10ページぐらいの学校ワークの暗記(理科)に苦戦し続けている生徒。

10ページ覚えるのに10時間近くかかったりします。

10ページに10時間かかると、他の教科の勉強に手が回りません。

                                     

「この子は、こんなに暗記に時間がかかるはずはない。プレッシャーを与えないとダメだ」と感じ、先日私と一緒に暗記しました。

私が早いスピードで問題を出し、「覚えろ」「覚えろ」「早く早く」と、とにかく急がせました。結果、1ページ9分、6分、5分など・・・ページによって覚えるスピードに差はあるものの、10ページ1時間15分で覚えきりました!!

本人は「こんなに必死に勉強したの初めてかもしれない。疲れた。家でもタイマーで測ってやってみようかな」と言っていました。

「今日は、暗記するのに1時間15分かかった。でも、復習すれば1時間、40分・・・とタイムが短くなり、テストまでに全部暗記することができる!復習しないとまた1からだ。頑張れ!」と声を掛けました。

                                                                         

この生徒の場合は「自分は暗記が苦手だから、なかなか覚えられない」と思い込んでいました。

でも、本当は違うんです。10ページ、1時間15分で覚えられるなら暗記スピードは遅くありません。

                                       

「この問題はこうやって解くんだ」と、解説するのは塾の先生の仕事です。

でも、その仕事よりも、「本当は自分は暗記ができるんだ」「苦手な数学の問題も1人で出来る」「文章問題、図を書けば解けるんだ!!」と子供たちに自信をつけさせることが、何よりも大事だと思っています。

そのために、褒めることもあれば、ダメだしすることもあります。一緒に考えることもあります。計算間違いが多い生徒には、何で間違っているかを分析してノートにまとめるように言っています。

8×6=46とする癖がある人もいれば、いつも符号ミスしている人もいます。時間が少しでもあるなら、そのノートを見るように言っています。自分は何でミスしているか、客観的に見つめる必要があると。

                                                                         

1人で乗り越えられないと思っていた壁も、2人でなら・・・二人三脚で乗り越えられる!!

私は子供たちの強力なサポーターでありたいと思っています。